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型枠工事


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コンクリートを打ち込んで成形するための 枠を組む工事を 【型枠工事】という。


コンクリートに接する部分の板のことを 堰板(せきいた)というが、今は 堰板と

いっても わからない 設計者や監督、職人も いる。


堰板の種類が、ほとんど 型枠用合板 通称:コンパネ(コンクリートパネル)になったからで あろう。


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黄色く塗ってあるのは、ウレタン塗装をしてあり コンクリートが剥離しやすいように なっている。


大事に扱えば 何度も使えるが、今回の 仕上げは、「打ち放し」になるために すべて 新品のコンパネを使用する。


専業で型枠の工事をする職人を 「型枠大工」 あるいは 「仮枠大工」 といい、

鉄筋コンクリートのビルやマンションで、通常 「大工」というと このひとたちを指し、

内装を仕上げる 大工を 「造作大工」 と区別する。 


ややこしい・・


今は、知らないが、 わたしは 学校を卒業して 関西のゼネコンに入ったが、

関東と関西の型枠工事の材料や進め方が、違うことがわかったとき、驚いたことを 思い出す。



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型枠工事は、重労働で大変な作業であるが、 造作大工とは、また違った 技や「味」のある職人が 多いのを知っている。



「打ち放しのコンクリート住宅」 を まとめられる監督さんは、世間に そうはいない。


建築知識・経験は勿論のこと、現場のマネジメント、センス・・ 監督の器量が試される。


機会があれば、是非 やりたい仕事だ。






by unmei-jisyo | 2011-06-16 20:33 | 現場報告
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